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宇宙を駆けるよだかのネタバレ結末ブログ

ブスと美人の入れ替わり漫画「宇宙を駆けるよだか」のあらすじ、ネタバレ、感想、無料試し読みを紹介

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闇っ子~戸籍のない子供たち~ネタバレ結末 安武わたる

 中国ひとりっ子政策の闇をテーマに、「戸籍もなく、社会で『いない子』として扱われる学校にも行けない子供たち」「黒孩子(ヘイハイズ)」「闇っ子」の少女の人生を描いた安武わたる先生の作品「闇っ子~戸籍のない子供たち~」。

「あたしはいらない子なの?」と親に売られてしまった9歳の少女・陳雪蘭(チェン シュエラン)の苦悩と壮絶な運命の物語です。


作品名:闇っ子~戸籍のない子供たち~

作者:安武わたる

「闇っ子~戸籍のない子供たち~」の無料試し読み

この漫画は電子コミックで試し読みができます。

※まんが王国先行配信作品。ほかでまだ読めません。

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「闇っ子」あらすじとネタバレ

戸籍のない少女・黒孩子の雪蘭

雪蘭は自分はいわゆる「黒孩子」、親が出生登録をせずに戸籍のない子だとは知らなかった。貧しいながらも親子4人の生活で、学校に通わずとも姉・香蘭が勉強を教えてくれるのが楽しみ。

ある日、弟が生まれて「やった!跡継ぎができたぞ!」と大喜びする父親のもとに近所の人たちがお祝いに駆けつけて、雪蘭を見て何気なく「黒孩子がいるんだね。早く片付けないと役人がうるさいよ」と言い去る。

姉の様子もどこかおかしい。妙に優しく、そして気まずそうな態度だったからだ。

翌朝目覚めると、トラックの荷台で薄汚い子供たちと一緒だった。家族はどこ、と騒ぐ雪蘭を男が「おまえは親に売られたんだ!」と殴りつけ、小蘭という少女から「ここにいる子はみんな黒孩子だ」と説明された。

国が子供はひとりしか持っちゃいけないという決まりをつくったから、(女はふたりまで)3番目に男の子が生まれたときのために二番目の女の子は戸籍を登録しないケースが多いのだ、という。

「この国ではあたしらは『いない子』になってるんだよ」

自分が黒孩子だった、と知って愕然とする雪蘭。「あたしのこと、いらなかったの・・・?」と悲しみに暮れる。

お金持ちの名家に買われた雪蘭

雪蘭は小蘭と共に「こいつは店行きだ」と連れ出された。品定めをされるようにジロジロ見られるふたりだったが、蔡永明という男が「義姉が気の利いた小間使いを欲しがっていた」と雪蘭を買っていくことにした。小蘭はそこに残され、二度と会うことはなかった。

貧農の娘には宮殿のように思える豪奢な屋敷に連れて行かれ、雪蘭はその家の当主の妻の小間使いになる。召使に身なりを整えられた雪蘭は、下働きという立場ながらも実家での生活に比べてはるかに裕福な暮らしだと感じた。

饅頭をお腹いっぱい食べられて、温かい布団で眠れる。こんなお屋敷で働けるのは幸運だった、と思う雪蘭だったが家の主人である蔡朱陽に夜な夜な呼び出され、幸運どころか地獄だったと思い知る。

たくましく生き延びる

「子供好き」の旦那の相手をしながらも、生き延びるために雪蘭は勉強をして教養を身に着け、旦那様に気に入られるように振る舞い、屋敷の中で見事に3年の間力をたくわえた。

旦那は雪蘭のことを気に入って手放そうとはせず、そのうち「養女にする」と言ってもおかしくないほどだった。

雪蘭は優しくしてくれた永明のために、旦那から閨で株の情報を聞き出しつつ、自分が蔡家の養女となるように永明に頼んだ。それを知った朱陽の妻は、雪蘭を追い出すために策略を練る。

奥様によって路上に放り出された雪蘭

雪蘭はある日、奥様に呼び出されて一緒に美容院へ行こう、と誘われた。

「息子しかいなかったから、娘が欲しかったのよ」

と思わぬ優しさを見せた奥様だったが、美容院の裏へ突然連れ出されて男たちにさらわれてしまう。その男たちは、奥様に雇われて雪蘭を痛めつけ、路上に捨ててくるようにと言いつけられたチンピラだった。

何一つ身につけず、路上のゴミの中に放置されてしまう雪蘭。

黒孩子の社会での扱い

孤児救済ボランティア・宋に助けられて蔡家にも連絡がいくが「そんな浮浪児は当家とはなんの関わりもございません」とはねつけられる。しかも警察にうったえても黒孩子で戸籍がないことを理由に、被害者にすらなれないという。

そんな彼女の身の上に、真剣に憤る宋。雪蘭は頼りの蔡家からも見捨てられ、社会からも見放された自分という存在をみじめに思い、「私、いらない子なんだ」と声をあげて泣いた。

そんな雪蘭に、宋は自分もかつては「黒孩子」だったと話し、「いらない人間はいない」と諭して・・・

「闇っ子」の感想

弟が生まれたら捨てられてしまった、という壮絶な人生を生きた雪蘭。自分が「黒孩子」だと知ったときの衝撃はどれほどだったでしょうか。売られた先では、ずる賢い大人たちが雪蘭を人間として扱わず、便利なものとして徹底的にに搾取します。

社会からは戸籍のない「いない子」として、学校はおろか犯罪にあっても警察も動いてはくれないという悲惨さ。たしかにここにいる、生きているのに「いないもの」として扱われる悲しみは、人として一番つらいことですよね。

この作品は創作ですが、実際にこのような人生を歩んだ「黒孩子」たちは多いのだろうと思います。安武わたる先生の人間の心をえぐり出すような物語に、一人っ子政策が産んだ悲劇がしみじみと伝わってきました。

なお、この作品は短編漫画集で、表題作「闇っ子~戸籍のない子供たち~」のほかに、悲惨な子供を描いた「甘い話苦い水」「それ 欲しい」「いらない子」の3作品も収録されています。

 

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