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宇宙を駆けるよだかのネタバレ結末ブログ

ブスと美人の入れ替わり漫画「宇宙を駆けるよだか」のあらすじ、ネタバレ、感想、無料試し読みを紹介

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Say,good-bye ネタバレ中野純子「10月のヒロイン」

彼氏は「伝説的な甲子園のヒーローで、不幸にも事故で亡くなった」悲劇を胸に生きる女子高生・・・悲劇のヒロインだ、と周囲から思われている少女が下級生から告白される物語。

こちらでは故・中野純子先生の珠玉の短編漫画集「Say,good-bye」収録・第2作めの「10月のヒロイン」のあらすじと感想をご案内します。

 

作品名:「Say,good-bye」

作者:中野純子

 

>>「Say,good-bye」無料試し読み

 

Say,good-bye「10月のヒロイン」のあらすじ

悲劇のヒロインに告白

一年生の水野が告白したのは、「悲劇のヒロイン」として学校で有名な三年生の里見佳奈子だった。

「断ります。ごめんなさい」

あっさり振られて「友達からでいいから!」という水野に、振り向きもしない少女。

周囲の学生たちもヒソヒソ話で「まさか知らないワケじゃないでしょうに」と言う。

佳奈子が「イエス」と答えるわけがない。なぜなら、佳奈子のかつての彼氏は我が校史上最大のスーパーヒーローで、甲子園のスターだったのだから。

・・・バイク事故で亡くなるまでは。

しつこくつきまとって怒られる

たいていの男は一度断れば「張り合う相手が悪かった」と勝手にスーパーヒーローだった元カレと自分を比較して、二度と現れなくなる。

それなのに、水野はしつこく何度も佳奈子の前に現れては「俺って人間を知ってもらえばきっと」とつきまとってきた。

「無駄よ! 年下は嫌なの!」

キツく断る佳奈子にもめげずにいた水野だったが、「年上で甲子園に行ってれば、オッケー?」と無神経な言葉を言って、怒った佳奈子にカバンでなぐられた。

憂愁の美少女のイメージ

水野は、周囲の同級生たちや、学校の連中が彼女を「伝説的ヒーローの思い出に生きるヒロイン」の役に祭り上げることに違和感を感じていた。

憂いを帯びた美少女は、全男子生徒の憧れであって、誰のものにもなってほしくはない。

佳奈子の親友である鈴子でさえ、「そっとしておいてあげなさいよ」と、佳奈子の彼氏だった人がいかに素晴らしい存在で、彼を失ったショックを簡単に埋められるはずなんてないのだから、と水野を責める。

佳奈子の本当の気持ち

スーパースターと付き合っていた、わたし。水野のしつこさに辟易とし、人並み以下の男となんてみっともなくて付き合えない!と怒鳴ってしまう佳奈子。

だが、もちろんそれは本音ではなかった。

バイクの事故のとき、彼の後ろに乗せてもらって、自分をかばって逝ってしまった。

みんなから注目されて、うらやましがられて、彼の彼女でいることは得意だったけれども・・・本当は・・・

「10月のヒロイン」の感想

甲子園のヒーローから告白されて、みんなからうらやましがられていた佳奈子。その後、事故で彼を失い、みんなから「どれだけ悲しいだろう」とかわいそうがられてきて、「悲劇のヒロイン」にさせられていたのでした。

でも、佳奈子の本心は少し違っていて、もちろん悲しいことは悲しかったけれども、それは恋人を失った悲しみよりは罪悪感に近いもの。

本当に相手が好きかどうかもわからないままに付き合い、自分の気持ちさえよくわかっていなかった若い恋愛、というところでしょうか。もし元カレが生きていたとしたら、普通に別れてしまったのかもしれません。

水野が佳奈子に一目惚れしてアタックをかけたことで、佳奈子は本心を表に出せて、やっと今までの過去の呪縛から逃れられたんだろうな、と感じました。

 

>>「Say,good-bye」続きを読む

 
※「10月のヒロイン」は短編集「Say,good-bye」に収録されています。

 

yodaka.hateblo.jp

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