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宇宙を駆けるよだかのネタバレ結末ブログ

ブスと美人の入れ替わり漫画「宇宙を駆けるよだか」のあらすじ、ネタバレ、感想、無料試し読みを紹介

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ママ殴らないで~躾という名の虐待~ネタバレ感想 外崎コウ作

外崎コウ作 漫画「ママ殴らないで~躾という名の虐待~」のあらすじと感想です。「ほんの躾のつもりだったのに──」と後悔する母親。

決して憎いわけじゃないのに、どうして手を上げてしまったのか。

そのつもりじゃなかったのに、我が子を虐待してしまった母親の悔恨が待つ、哀しい物語です。

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この漫画は電子コミックで試し読みができます。

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「ママ殴らないで」のあらすじ

平凡な家庭の主婦の子育ての苛立ち

専業主婦の小畑香は、夫と7歳の娘・優香の三人暮らし。娘はだらしなく、まだまだ手がかかる子でした。それに最近減らず口ばかり叩き、言うことを聞かないので困ります。

「女の子なんだから、少しは片付けて」
「男の子だったら、いいの?」

と、こんな具合。

それでもこのときはまだ、「ちょっとイラつく」程度でした。

虐待のニュースは他人事だったのに・・・

香はテレビで幼女を虐待して死なせた無職の男が逮捕されたニュースを聞き、「また虐待のニュース。死なせるほどの虐待なんて、どんなひどいことをされたんだろう」と、やや他人事にとらえていました。

とはいえ、香もあまりに腹立たしいときは娘を軽く叩いてしまうこともあり、それが虐待に至るとはつゆほども考えていなかったのです。

夫が帰宅し、305号室の青山さんの部屋から廊下中に響く怒鳴り声と子供の鳴き声がして驚いた、と話します。

青山さんは娘の二つしたの男の子がおり、近所でも怒ってばかりいると評判の悪い女性でした。

身近で起こってしまった虐待事件にショック!

後日、事件が起こります。

パトカーがやってきて、青山さんが児童虐待の疑いで連行されたのです。隣の家の主婦が、あまりに恐ろしい子供の悲鳴が聞こえて、本当に危ないと思い通報した、というのです。

玄関口で井戸端会議をしていたところ、運悪く警察に連れて行かれる青山さんと目があってしまいます。そして、青山さんはまるで呪うように「おまえらもやってるだろ」と、吐き捨てて去ります。

通報した主婦本人は、自分がやったと思われるのが嫌で「私が通報したなんてしゃべらないでよ!」と言い、青山さんは香が警察にチクった、と思ったようでした。

さらに、母親に虐待されてぐったりとした子供が救急車で運ばれていき、騒然となります。

ピリピリとした険悪ムード

日常とは思えない、物々しい雰囲気に近所の皆で協力しあい、虐待を未然に防ぐために監視しあうことを決めました。

重苦しい空気の中、香は暗い気持ちになり夫に今日の出来事を報告します。報道陣がやってきて事件をしらべ、「お宅にも小さなお子さんがいますが」と、探られているみたいで嫌な気分になった、と愚痴ります。

夫は他人事のように「おまえも叱るときは気をつけろよ」と、香が虐待する可能性があるかのような言い方をして、カチン、ときます。

「何よその言い方!私が虐待するみたいじゃないの」

と食ってかかります。本当はささくれだった心を慰めて、優しい言葉をかけてもらいたかったのに、子育ての苦労も知らず自分に任せっきりの夫の無神経さに腹がたったからです。

おまえも殴ってみろ、という悪夢

事件の印象が鮮烈だったせいか、香はその夜、悪夢を見ます。激しい虐待を受けている男の子と、その母親の鬼のような顔。

「おまえも、殴りたいんだろ」

と、香にも子供を虐待したい願望があるのだろうと迫ってくるのです。

キレて殴り、虐待のはじまり

わたしはそんなことをしない・・・そう思う香でしたが、学校から帰ってきて散らかし放題の優香の悪びれない態度に腹がたってキレてしまいます。

「いうこと聞け!!」

娘の頬をたたく音が、バチン、と大きく響きます。

香はその日以来、娘を折檻し、精神的にも追い詰めるようになってしまいます。

 

 外崎コウ先生のもうひとつの虐待漫画「僕を殺さないで!~難病児虐待殺人事件~」↓

yodaka.hateblo.jp

我が子を殴ってしまう母親の心理とは?

子育てをしていくうえで、しつけは確かに必要です。しかし、度が過ぎるとそれは『虐待』と呼ばれるようになってしまいます。

しつけと虐待の境目ははっきりせず、虐待をしてしまっている母親はしばしば自分のしていることが虐待だと認識していないことが多々あります。

口で言い聞かせても、言うことを聞いてくれない子供。
何度注意しても直さず、開き直って反抗的な態度をとる子供。
子供が自分の思い通りにならず、見ているだけでいらだったしまうとき。

自分の子供を嫌いな母親など、まずいません。優しくしようと思っても、つい苛立って優しくできない。そして、叩いてしまうのは「理想の関係」に執着してしまうからです。

「娘にはお片付けがきちんとできる、いい子になってほしい」

親子の関係であるべき理想の姿を描いている人ほど、理想と現実とのギャップが埋められずにストレスが溜まっていくからです。

香が娘を虐待してしまったきっかけと理由を考察する

ちょっと心理学的なお話になってしまいますが、『暗示』というものは日常に恐ろしいほど潜んでいます。暗示といっても催眠術師のショーのようなあからさまなものではなく、日常会話のちょっとした一言で人は影響を受けてしまうのです。

たとえば、この漫画では香が娘を虐待するきっかけとなったのは、あきらかに近所の虐待母である青山の事件発覚でした。

恐ろしい表情で香をにらみ、「おまえらもやってるだろ」と言ったあの言葉が、まさに暗示となっていたと推察されます。

催眠療法家として有名なミルトン・エリクソンは、精神や肉体に問題を抱えている人々に暗示使いこなして治療を施していました。

彼の場合、患者をより良い人生へと導くための暗示でしたが、香のケースでは逆で「おまえも虐待をする」と無意識に働きかけるような言葉をかけて、誘導されてしまったのです。

香にはたしかに潜在的に言うことを聞かない娘への苛立ちが見られましたが、もし青山との接触さえなければ、このような事件は起こらなかったかもしれません。

長くなってしまいましたが、虐待事件を心理学的な側面から紐解いてみると、人の心の裏にひそむ無意識がいかに大きいものか驚かされます。



なお、この漫画は短編集で、表題作のほかに「シグナル」「裏切りの過去」「邂逅の闇」「もう一度笑みを」の4作品も収録されています。

いずれも虐待系のお話になっておりますので、虐待する親の心理に興味がある方や現在育児に悩んでいるお母さんは、読んでみるとためになると思います。

>>無料試し読みはこちら

 

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