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宇宙を駆けるよだかのネタバレ結末ブログ

ブスと美人の入れ替わり漫画「宇宙を駆けるよだか」のあらすじ、ネタバレ、感想、無料試し読みを紹介

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ひめゆりの歌が聞こえる第2話「敦化事件」ネタバレ結末 安武わたる

戦争時代に起こった悲劇のひとつ、「敦化事件」をご存知でしょうか。別名「日満パルプ事件」とも呼ばれているこの事件は、満州吉林省の敦化市にやってきた開拓団の日本人を襲ったおそろしい歴史的出来事として記憶されています。

安武わたる作「ひめゆりの歌が聞こえる~女の戦争哀史~」の第2話「敦化事件」はこのことを題材にした漫画で、玉音放送を機に日本の敗戦がわかった途端、現地民に略奪され、ソ連軍によって尊厳を踏みにじられた女性たちの無念と悲劇にゾッとする内容です。

 

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 第2話「敦化事件」のネタバレ

開拓民として満州にやってきた日本人妻


昭和20年8月、日本が世界を相手に戦っていた頃。

中国大陸の満州は日露戦争後に日本の占領地となり、「新天地」の開拓のために日本人が大量に移住していた。

その中のひとり、堺美和子は貧しい実家の口減らしのために今の夫と結婚して1年、日満パルプ工場の技師として働く夫とともに満州吉林省の敦化市にやってきた。

外国とはいえ、普段は社宅暮らしで同じ工場で働く日本人妻たちと一緒に竹槍訓練をしたり、「愛国婦人会」の活動に参加していた。

満人の味方をした夫がつまはじきに


占領地とあって、現地の工場では満人を奴隷のようにこき使っていた。ある日、満人のみすぼらしい身なりをした男が夫を訪ねて社宅にやってきたために、大騒ぎになる。

日満パルプ工場の社員で、仕事のミスを夫にかばわれたためにお礼の品を持ってきた、というのだ。工場長婦人の武本利代は「物乞いは社宅に入るな」と追い出そうとしていたが、夫は工賃の低い満人の身なりが汚いのはしょうがないと言い、貧しい男から受け取れないとお礼の品も持って帰らせた。

「満人の味方をする気!?」

と武本は怒り、その後社宅の中で「堺は満人のスパイだ」という噂を流されて村八分にされてしまう。美和子が買い物をしようとしても「売約済み」とけんもほろろに物を売ってもらえない。

さらには夫が憲兵に連れ去られて「取り調べ」まで受けてしまう。

玉音放送後、状況が一変


8月15日、玉音放送とともに日本の敗戦が知れ渡った。これまで虐げられた満人たちは「日本ガ負ケタ!」と喜び、日本軍は居留民の保護を放棄して逃げたため、略奪が始まる。

略奪だけにとどまらず、ソ連兵がやってきて車で娘たちを連れ去った。さらわれた娘たちはその後、ボロキレのような姿で捨てられ、精神に異常をきたしていた。

日満パルプ工場の社宅にもソ連兵が侵入し、男女別にわけられてしまう。男たちは郊外へ、女たちは社宅に監禁され、時折やってきては女をさらうようになった。

地獄を見た女たち


ソ連兵が続々と集まってきて、女たちは髪を切り汚い格好をして「選ばれないように」していたが、「あなた人身御供になってよ!」と生贄を選びだそうとしはじめる。

派手な女・初江がはじめに槍玉に挙げられたが、初江は自分助かりたさに美和子を指し「この子にしなさいよ!スパイなんだろ!?」と、よってたかってソ連兵に差し出した。

だがそれも無駄な努力で、部屋にいた女たちはすべて、ソ連兵たちに痛めつけられて地獄を見せられた。

もう耐えられない・・・集団自決


連日のように続く悪夢。

「女というだけで、こんな目にあうのか。女に生まれたのか悪いのか」

自分が女であることを恨むほどに、耐え難い目に合わされ続けた女性たちは「もう終わりにしよう」と相談する。

これ以上、地獄のような日々を生き続けるよりは自決したほうがいい。そう考えた女性たちは、つぎつぎに薬をあおったが、美和子はふと夫の顔を思い出してしまう。

「美和子、絶対にしぬなよ!」

夫のその言葉が耳に響き、美和子は「あの人をひとりぼっちにさせちゃいけない」と思いとどまって・・・

第2話の感想


戦争の一番イヤな面が、これでもかと見せつけられるようなお話でした。誰もが自分の身がかわいい。自分が助かるのであれば、誰かを差し出してもかまわない。

ソ連兵に襲われたとき、美和子はスパイ事件にときに村八分にされ親切にしてくれた初江(物を売ってくれなくて、陰でこっそり物を融通してくれた)ですら、「この子はあたしより若いんだからっ」と美和子を身代わりにしようとしました。まさに生き地獄です。

占領地の開拓のために連れてこられた民間人が、敗戦と同時にあっさり見捨てられて敵のただ中に置いて行かれることの無情さと恐ろしさ。治安が崩壊したときに出てくる人間の本性の醜さに、ゾッとするというよりは絶望に似た思いがわきあがってきます。

まさに、人間ではなく「ケダモノ」と言っていいほどに人間性を失った軍人たちの所業に「二度とこんなことが起こってはならない」と改めて感じさせられました。

「生きようふたりで、生きられるだけ生き抜こう」

美和子は夫とともに手に手をとって逃げ出しましたが、最後まで逃げ切れたのかどうかもわかりません。

この世の地獄・・・それは敵地に取り残された人々が見た場所なのかもしれません。

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 第3話の感想

yodaka.hateblo.jp

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