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宇宙を駆けるよだかのネタバレ結末ブログ

ブスと美人の入れ替わり漫画「宇宙を駆けるよだか」のあらすじ、ネタバレ、感想、無料試し読みを紹介

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ひめゆりの歌が聞こえる~女の戦争哀史~ネタバレ結末 安武わたる

 太平洋戦争末期に起こった、沖縄の悲劇とかなしみ。

お国のために生きぬ者は「非国民」だった時代に、うら若き乙女たちまでもが戦場に赴き、散っていった。

安武わたる先生の漫画「ひめゆりの歌が聞こえる~女の戦争哀史~」は、そんな沖縄の「ひめゆり看護隊」に従軍した少女・十美子とユタの不思議な力をもつ松子の物語です。

 

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ひめゆりの歌が聞こえるのネタバレ

軍国少女の十美子とユタの娘・松子


昭和20年3月、いよいよ戦況は芳しくなく、沖縄師範学校女子部の少女たちが「ひめゆり学徒看護隊」として出陣することになった。男子は「鉄血勤皇隊」として兵力不足を補うために送られる。

日常がすでに戦場と化していた沖縄において、兵士のみならず民間人の少年少女までもが戦争に駆り出されたのだった。

看護隊を率いるリーダーの天願十美子はクラスの級長で、軍人の娘でもあることから誰よりも規律正しく「お国のため」という意識が高かった。

だが、クラスに「非国民」として警戒されている平良松子は、ちょっとばかり毛色が違った。祖母がユタをしており、人心を惑わす怪しげな霊媒として特高からも目をつけられている家の出身だったのだ。

行進の寸前まで松子は、ユタだという祖母に引き止められてクラスメイトからもヒソヒソと陰口を叩かれたが、十美子は松子をかばって「松子さん、早く列に並んで!」と呼び、戦場へ向かった。

想像以上に厳しい戦争の生々しさ

看護隊として、お国のために戦う兵隊さんのために精一杯尽くそう!と熱い理想に燃えていた十美子だったが、戦地について想像していたよりもはるかにむごい状況で、倒れるまで必死で働いた。

手足を吹き飛ばされた者たちは横たわるのは、清潔な病院のベッドではなく、防空壕や洞窟の小汚い板切れの上だった。しかも、薬が十分ではなく日に日に手当するための道具がなくなっていく。

それなのに傷病兵はつぎからつぎへと運ばれ、訓練で習ったことなど生ぬるすぎた。

松子のユタの力に助けられる十美子

看護のほかに、水くみや飯炊きもしなければならなかったが、食料は近くの畑などから手に入れなければならない。敵の戦闘機が上空を常に飛び回っており、発見されると爆撃されてしまう。

十美子は松子とともに、命がけで水汲みに出て「伏せて!」と言った松子の一言で命拾いした。松子には不思議な、予知能力のようなものがあり、事前に察知していたのだ。

「助かったわ、松子さん。どうしてわかったの?」

「やっと十美子さんに恩返しできました。おバアがきたとき、かばってくださったでしょう?」

それはユタが持つ「千里眼」という力で、松子によると祖母はもっと強い力をもっているという。

 

村の御嶽を守る役目をおバアから引き継ぐはずだったが、「みんな参加しているし、私だけ逃げられない」松子はまるでこの先起こることを知っているような口ぶりだ。

「ひめゆり部隊は命を落とす、とか日本は負ける、とか」

松子には悪気はなかったが、「戦争に負ける」などとは口が裂けても言ってはならないことだった。

十美子は松子の頬を張って「やはりあなたも非国民ね!」と怒るしかなかった。

すさんでいく兵隊たちの心

毎日攻撃は激しさを増し、食料も薬も全部尽きて、けが人がいても治療できない状況になってしまった。

何かと気にかけてくれる岸田軍医のもと、十美子は倒れながらもできることをしていたが、ある日とんでもないことが起こった。

「もうやってらんねえよ。俺たちゃ沖縄のために命はってるんだ、ちっとはいい目をみてもいいよな」

兵隊のひとりが現状に絶望して、十美子を襲おうとしてきたのだった。まさか、自国の兵士にこんなことを・・・恐ろしくて声も出ない十美子は、岸田軍医のおかげで助けられたがあまりの地獄がつづく戦場で、十美子の心もまた壊れそうになる。

捨て石として見捨てられた沖縄

首里が陥落寸前で撤退が決まり、看護隊も自力で歩いて逃げることになった。中には砲撃で動けないものもいる。

十美子は歩く気力もなく落ち込んでいたが、松子に「戦争が終わったらあたし、ユタになる!いつか御嶽を見に来てください」と励まされてあるき出した。

敵に発見されないように隠れていた塹壕で、兵士のひとりから「ユタの非国民」と罵られ、松子は外へ出されてアメリカ兵に撃たれてしまった。命だけは助かったが、精神は錯乱して話もできない。

岸田軍医は「沖縄の役目は終わった。本土の捨て石だ」と、大本営は沖縄を見捨てて時間稼ぎをしているだけだと告げ、自由にしろと言ってくれた。

十美子は松子を背負い、銃弾が飛び交う戦場の中「松子、行こう!あんたの御嶽へ!!」と走り出したが・・・

ひめゆりの歌が聞こえるの感想

哀しすぎる・・・ラストシーンでは涙が止まりませんでした。沖縄方面とはご縁がありませんが、沖縄の方たちがこんな辛い目にあっていたのかとまざまざと胸に迫ってきました。

戦争の悲惨さや年端もいかない少女たちが犠牲になってしまったことも辛いですが、それよりももっと辛いのが「捨て石」として本土から見捨てられてしまったこと。

「お国のために」と言われ続け、土壇場で沖縄はその「国」に入っていなかったという絶望。

当たり前のように、何も言わずに「犠牲になってくれ」なんて誰だって嫌ですよね。

このお話に出てきた松子はユタの家系で千里眼の力をもっており、おそらくは自分が命を落とすことをわかったうえでみんなと一緒に戦場にやってきました。

そして不思議な力があっても、所詮はかよわい少女ですから戦況を変える力などなく犠牲となってしまいます。

ラストで夢?あるいは死後の世界で、十美子は松子と一緒に御嶽にたどり着いて笑っている姿があったのがせめてもの救いでした。

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第2話のネタバレ

yodaka.hateblo.jp

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