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宇宙を駆けるよだかのネタバレ結末ブログ

ブスと美人の入れ替わり漫画「宇宙を駆けるよだか」のあらすじ、ネタバレ、感想、無料試し読みを紹介

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失恋日記のネタバレ結末・感想 柏木ハルコ

柏木ハルコ先生の「別れ」をテーマにした短編漫画集「失恋日記」。6作のオムニバスですが、ほぼハッピーエンドではなく余韻に浸ってしまう切ない系のお話ばかり。

でも、それでいて後味が悪いわけではなく、ジワリと胸に残って考えさせられるストーリーでした。

こちらでは第1話の「別れる」と、管理人が特に気に入った第3話目の「夫の片思い」のあらすじをご紹介します。

失恋日記第1話「別れる」のあらすじ

自分自身の暴走を止めたい女性

猪狩は昔から、自分のことを冷静な人間だと思っていた。それなのに、吉井巧と付き合い始めてからは、自分の感情を全くコントロールできなくなってしまう。

好きだと言ってくれたのは彼で、「何かいいと思う」とその気にさせておいて、自分のことを100%理解してくれない吉井に次第に猪狩はイライラしていった。

泣きわめいて「何で私の気持ちをわかってくんないの!?」と彼を責め続け、彼から笑顔が消えていくと無視されているような気持ちになり、「出ていって!」と自分から言ったのにいざ彼が出ていくと「行かないで!」と追いかけてしまう、矛盾した自分。

もうどうしようもない・・・自分でもこのままだとヤバイし、ストーカーになってしまう、とモンスターになっていく自分自身が嫌で猪狩は「ある決断」をした。

ストーカー対策用に開発された薬

恋愛感情を抑制する薬が開発されており、猪狩は「これを飲んだらもう二度と現れないから」と、吉井に最後に会いたい、と連絡した。

最後に一度だけ、お願い・・・と吉井に迫る。

目の前で薬を飲み、あと数時間したらあなたのことを忘れるんだから!と泣いて懇願する猪狩。

笑ってくれると嬉しかったから、「笑って」と猪狩はねだるが、吉井は不器用な男なため笑えない。

そして翌朝、目覚めた猪狩は吉井への感情が消え、すっかり体も軽くなっていて・・・

※結末はあなた自身でチェックしてくださいね!

 

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「夫の片思い」のあらすじ

結婚生活8年の夫が、他に好きな女性ができる

結婚して8年もたち、ラブラブではなくても友達のように仲のいい夫婦だったえりりん(上田恵理)とよっきゅん(陽一郎)。

「えりりん、他に好きなひとができた」

結婚当初から、「もし他に好きな人ができたら、怒らないから教えて」と確かに伝えてはいたものの、さすがにそう言われてえりりんは驚いた。

「浮気」ではなく、本気の恋。よっきゅんは浮気なタイプではなく、好きになったら本気になるひと。好きなひとができた、と言っても恋愛が始まってすらいなく、契約社員の植草という年上の女性に惹かれているという。

夫に告白させる妻


えりりんは夫に、状況を問い詰めた。好きになったのはよっきゅんだけで、相手の女性はよっきゅんのことを好きかどうかすら確かめていないのだ、という完全な片思い。

「どー思う?」

とよっきゅんに聞かれても、アンタのことでしょ!とキレるえりりん。アンタはどーしたいの?、と。

よっきゅんはえりりんと別れてその女と一緒になりたいのかすら、自分でもわからないのだという。

優柔不断過ぎる夫の情けなさに腹を立てたえりりんは、「おまえ、植草さんに告白しろ」と、夫の告白をお膳立てすることにする。

素敵な女性だった植草さん

よっきゅんが植草さんに告白するよう、セッティングさせて遠くから見守るえりりん。

二人の様子から、明るくて若い頃は美人だっただろうと感じる、バイタリティ溢れる笑顔の素敵な女性。

「私も嫌いじゃない、この人」

そう認めてしまえるほどに、よっきゅんが好きになった植草さんはいい人に見えた。

夫が大切な宝物だと気づいた

今までの夫婦生活を振り返ってみて、えりりんはよっきゅんが自分にとって「大切な宝物」だったことに気づく。

私なんてつまんないやつなのに、あんな優しい言葉をかけてくれる人。私はよっきゅんに優しくなかった・・・

後悔して、泣きはらした目で「一生よっきゅんを大切にするから、植草さんと3人でもいいから、ずっと一緒にいて」とお願いするえりりん。

でも、よっきゅんは「ごめん」と外へ出ていって・・・


※結末はあなた自身でチェックしてくださいね!


失恋日記の感想


大人の恋って、めんどくさいよな・・・と。

学生時代だったら「好き」という気持ちさえ確かめ合えば、それでハッピーエンドになるわけだけど、大人の場合は「好き」だと確かめあってからが、本当の恋愛が始まる。

恋愛だけじゃなく、仕事だったり同棲して生活を共にするようになったり、とお互いの立場を尊重しながら恋をしなければならない。

すれ違ってしまって、好き過ぎて相手を束縛してしまったり、嫌われるとわかっていても思い切り感情をぶつけてしまったり。ますます相手は離れていって、もっと辛くなってしまう。

第一話の「別れる」はまさにそんな話で、「恋愛感情を抑制する薬」という超設定があるのとは別に、普通の切ない恋愛別れ話になっていました。猪狩は彼への執着を忘れてケロッとした表情で生きていくけれども、それは「幸せ」なことなんだろうか。

苦しくても、好きな人への「好き」という気持ちを無理やり忘れてしまうのは、怖いことかも。

「夫の片思い」も、ラストであれ? と思える一瞬の間があって、よっきゅんは本当は植草さんを思いつつも、えりりんのことも手放せなくて「ボウズ頭になった」のかな。この話だけは、地味にハッピーエンドっぽくて良かったです。

 

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Say,good-bye 表題作のネタバレ結末 中野純子

 急逝した中野純子先生が遺した最後の短編集「Say,good-bye」こちらでは、短編ラストになる表題作のあらすじと感想をご案内します。

姉と弟の、歪んだ愛情ーー美人で婚約者もいた姉が、事故で足を失ったことをきっかけにすべてを失い、弟と禁忌の関係に・・・けれど時が過ぎて「幸せ」を考え始めたときに、ふたりの別れが訪れます。

Say,good-byeのあらすじ

結婚する、という姉


森本悟は姉・真から「もうやめよう。これっきりでおしまいにするのよ」と、二人の関係をやめようと言い出す。そして、結婚する、と。

ふたりのことは誰も知らない。始まったのは、姉が交通事故で恋人に捨てられ、両足も失くしたころからだった。

肉親の愛情と献身から弟に支えられて生きてきた真は、「それだけで一生を過ごすなんて無理」だと告げる。

悟が自分を支え愛してくれたことで、ようやく「普通の幸せ」を夢見るほどに、強くなれたのだという。たとえ、ふたりがもう「姉と弟」には戻れないとしても。

車椅子生活の真と結婚相手

真の学生時代は、活発でかわいくて美人でスタイルもいいと評判だった。「あんな姉ちゃんがほしい」と友達にうらやましがられていた悟は、「姉」を超えられる女性が見つからず、誰にも恋をしなかった。

事故で不自由な体になり、車椅子生活になった真は不幸だったが、悟の心の中には「これで真はおれのそばを離れない」という独占欲から内心喜ぶ自分がいた。

二度と動くことがない姉の足。だが、姉にプロポーズした職場の同僚・水原は車椅子の花嫁でもいい、という。

未来を見て生きる姉だから好きになった


「強い女性ですよね。どこででも毅然として、自分に甘えを許さない」

水原はそんな姉の支えになりたいのだ、と悟に話す。それを聞いて、悟は皮肉な気分になる。

「なんなら教えてやろうか。おれが『どんな風に』真を支えてきたか」

真にとって、今までの自分は何だったのか、と考える悟だったが、「幸せになろうねお互いに」という姉は、すでに未来を見て生きていた。

そんな姉だからこそ、好きになったのだ、と悟は別れを受け入れる。

さよならという結末

真もまた、悟のことを弟というよりも「ひとりの男」として愛した。でもお互いに幸せになるためには、今「さよなら」を言うしかない。

「愛してる」という、最初で最後の言葉を告げ、弟から離れていく真。

悟の手元に残されたのは、美しい花嫁姿の姉の写真だった。

「Say,good-bye」の感想


表題作となる「Say,good-bye」は、愛してはならない人を愛してしまった男女の切ない別れのお話でした。兄妹、姉と弟、とい禁断のシチュエーション萌えが好きなかたにとっては、たまらない内容です。

「好き」「愛している」と言うのは簡単だけど、それを人生で貫いていくのは難しい。たとえ好きでも、社会的に認められない関係だったり、一緒にいると傷つけあってしまう状況であれば、「幸せ」を見つけるために別れるしかなく、それが「さよなら」に込められています。

病で急逝された中野純子先生の最後の短編漫画集ということもあり、より切なく感じてしまいました。

通り一遍じゃない、綺麗ごとだけでもない、生々しい恋愛。自分の気持ちに素直になって、お互いの幸せを願いながら前向きに生きていくこと。

そんな作者の思いが伝わってくる珠玉の短編でした。

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