読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

宇宙を駆けるよだかのネタバレ結末ブログ

ブスと美人の入れ替わり漫画「宇宙を駆けるよだか」のあらすじ、ネタバレ、感想、無料試し読みを紹介

スポンサーリンク

声なきものの唄~瀬戸内の女郎小屋~ネタバレ 第15話「望郷」

ポールの遺産を相続し、日本に15年ぶりに帰国したタカ。病弱な妹・ヤエに再会できるのを楽しみに実家へ帰ったタカでしたが、心の支えだったはずの家族はすっかり変わっていて・・・

「からゆきさん」おタカの過去、東陽楼を乗っ取ろうとする理由、そしてチヌを守ろうとする若様。さまざまな思いが交錯する大円団な感動エピが第15話「望郷」です。

 

作品名:声なきものの唄~瀬戸内の女郎小屋~

作者:安武わたる

「声なきものの唄」の無料試し読み

この漫画は電子コミックで試し読みができます。
※現在まんが王国で3巻まで先行配信中。

>>無料試し読みはこちら

「声なきものの唄」第15話 あらすじとネタバレ

実家に戻ったタカが見たもの


外地から日本の実家に帰ったタカは、みんなを驚かせようと帰国を知らせていなかった。

だが、実家では弟の祝言が行われており、知らなかったタカは逆に驚いてしまう。

「広助!? あんたまあ、今日が婚礼やなんて!」

親族一同がそろう中で、久しぶりに家族に会い、婚礼の席だと知って喜ぶタカだったが、兄弟たちの顔は青ざめていた。

「タカ! 戻ってきたんか・・・」

兄の康吉もすでに結婚して嫁のスミがおり、タカが長い留守をしている間に家族はすっかり変わっていた。

義姉のスミは不器量な女だったが、「みな出稼ぎしてくれたタカさんのおかげです」と、送金して養ってくれたタカに感謝を伝える。

亡くなった妹と、家族の裏切り


せっかくの祝の日。心から祝福しようと思っていたタカに、康吉は「式には出んでくれるか」と言い出した。

外地で「からゆきさん」をやっていたような身内が、嫁の親族に見られては顔向けできないのだ、と。

「うちが、恥ずかしいんか? ようもそんな・・・

誰んために、体売ってたと思っとるんや!家族を飢えさえたくねえと!!」

騙されて外国で血を吐くような思いで、ひたすら「家族のために」と耐え、異国で命を落とす危険と隣合わせで、神経をすり減らしながらもやっと生き延びて帰ってきたのに。

あのみじめさ、絶望と痛み。

それらを思い返して、自分の帰国を喜ばない兄弟たちの冷たさにタカの心は冷えていった。

「ヤエはどこや? 療養所か?」

ヤエなら、妹なら自分の帰りをきっと喜んでくれる。

だが、兄は無情にもヤエがとうの昔に亡くなってしまった、と告げた。

タカが外地へ出て2年後、兄は送金を止められたくないためにタカに嘘をついて「ヤエに金がかかる」とせびり続けていたのだった。

身内の顔をつぶすために東陽楼を買収したいタカ


チヌに自分の過去を語ったタカは、家族のために血肉を捧げた自分の気持ちを裏切った身内の顔に泥を塗るために、東陽楼を買収したいのだと話す。

「いっそ、うちが女郎屋やったら、もっと外聞悪いやろ!?」

買い取ったら、女郎たちにえげつない真似をさせて、あの兄弟たちに恥をかかせてやるのだ、と笑う。

タカの壮絶な過去を聞いて、チヌはどうしても彼女が悪い人だとは思えなかった。

だが、見世への嫌がらせがつづき、客足も途絶えるようになり東陽楼は追い詰められる。

若様の粋なはからい


客が来ず「お茶引き(指名のかかない女郎のこと)」が続く日々で、女郎たちもイライラしてケンカばかりになる。

このままでは終わりだ・・・と楼主も頭を抱えていると、若様がやってきて陣中見舞いをしてくれた。

そして「見世の主人と娼妓は同じものを食すべし」という信念をもっているから、という理由で楼主・藤富に「僕はね、あなたを信頼に足る人物だと思っています」と励ます。

さらに閑古鳥が鳴く東陽楼を貸し切りにして、「みなさんのとびきりの芸を見せてください」と女郎たちを鼓舞した。

若様の粋なはからいと心意気を感じ取った女郎たちは、諍いを忘れて精一杯の芸を披露し、元の東陽楼のいい雰囲気になった。

「すげぇな、すげぇな、若様。
さすがうちの若様や」

チヌは若様の振る舞いに感激して、「うちのためになんて、大それたこと考えてええんやろうか」と乙女心にときめく。

東陽楼に放火!?責められるタカ


だが、見世の裏で放火しようとしていたチンピラが見つかり、大騒ぎになる。

いくら嫌がらせでも、限度というものがある。火付けは大罪であり、男たちはタカに石を投げて集団で責め立てた。

「どこまで卑怯な真似する気や!こんからゆきが!!」

火つけはタカの指示ではなかったが、行き過ぎたことをタカ自身もわかっており申し開きできない。

「おタカさんを責めんでくだせえっ」

そこに現れたのは義姉のスミと甥っ子たちだった。石で打たれそうになるタカをかばって許しを請い、自分を守ってくれる身内がいるのを知ってタカは泣いた。

タカが欲しかったのは、家族からの詫びと感謝の気持ちだけ。

チヌはタカの気持ちを察して、栄太にこっそりとスミたちを連れ出してもらっていたのだった。

タカの新たな門出


東陽楼から手を引いたタカは、もはや恨む気持ちはないとはいえ兄弟たちと暮らすわけにもいかず、これからどうしようかとおもいあぐねていた。

だが、時折通りで陰から自分を見張っている存在に気づいており、その男を追いかけるとなんと張だった。

「張、なんであんたがここに!?」

ゴム農園を出て以来、もう二度と会うこともないだろうと思っていた男と再会したタカ。

遺産をタカに渡したことでポールの親族から横領を疑われて争いになり、張はそのとき片腕を失って、タカにまで害がおよんでいないか確かめにきたのだという。

「心配して、見に来てくれたんか?」

懐かしさに涙ぐむタカは、アジアのどこかで商売をして暮らすという張の腕の代わりになる、と言って海を渡り新たな人生の門出に羽ばたくことに決めた。

「声なきものの唄」第15話の感想


声なきものの唄の「からゆき編」というべき、おタカの人生を描いたエピソードが完結。

 

家族のために外国へ行き、どんな辛い目にあっても耐え、心の支えだったはずのその家族から、帰国後に裏切られるという切ないおタカの気持ちが胸にキューッとくるお話。個人的に身にしみるエピです。

そうなんですよね・・・家族に尽くしたのは見返りがほしいからじゃなくて、「ありがとう」とか「お疲れ様」といたわって貰えればそれで十分。それなのに、タカは「からゆきさん」はヨソに外聞が悪いからと「家族の恥」扱いされてしまったわけで、本当にひどいです。

日本に帰れれば、あったかい家族が待っている・・・というタカの期待は裏切られ、最愛の妹もすでにこの世にはいなかった。

残っていたのは自分の送金だけを当てにして、ぬくぬくといい暮らしをして努力せずにタカって生きることを覚えてしまった兄弟だけでした。

義理の姉・スミと甥っ子たちが良い子だったので、救われるのはその辺ですね・・・。

東陽楼乗っ取りはとんだとばっちりでしたが、若様のいいところが見られたので不幸中の幸いでしょうか。

最後はタカが心配で様子を見に来た張と、新しい人生に再出発して晴れ晴れとした笑顔のおタカさんが見られたので、幸せな気持ちになれました。「からゆき編」は本当に感動だったなあ。

安武わたる先生の描くお話はキャラが魅力的で、実在の人物のようにその人生をありありと想像できるところがすごいと思います。次回はチヌの本編かな~? つづきが待ち遠しいです。


>>無料試し読みはこちら

 

透明なゆりかご ネタバレ 5巻の素敵エピソードをピックアップ!

沖田×華先生の漫画「透明なゆりかご 産婦人科医院看護師見習い日記」は、産婦人科で生まれてくる命を見つめる高校生だった×華さんの優しい目線に癒やされるお話です。

望まない子どもを授かってしまった若すぎるお母さんがいたり、子供が欲しくてたまらずようやく授かった夫婦もいる。

さまざまな人々の思いが交叉する医院で、「命の現実」と母子のあり方が淡々と描かれながらも胸に迫るエピソードばかりです。こちらでは、最新刊の5巻の素敵エピソードをピックアップしてご紹介します。

透明なゆりかご 5巻ネタバレ

めぐる命

産婦人科で事情があって生まれてくることができなかった「命」に「つぎはちゃんとこの世に生まれてきますように」と命の生まれ変わりを願い、語りかけている×華さん。

「めぐる命」は、生まれ変わりのちょっぴり不思議系なお話。

仕事帰りに立ち寄る串カツ屋さんで、店長と奥さんが切り盛りしている小さな店だったもののお味は絶品。

ご夫婦と仲良くなった×華さんは、食事がてら息子さんに関する不思議なお話を聞く。

難産で生まれてきた息子には、難聴の疑いがあり、奥さんは「自分のせいだ」と責め続けていた。

行き場のない悲しみに苦しんでいる妻を見て、夫は治療を続けるよりも息子の障害を受け入れることを選び、仕事を辞めて飲食店を開くことにした。

そうすれば息子のナツキのそばにいて見守ってやれるし、大人になっても店で働かせてやることもできるから、と。店で働きながら、夫婦は毎日、息子にたくさん話しかけていた。

そんなある日、うまく言葉を話せない息子が「カメムライチロー!」と言い出した。一体誰のことなのかわからない夫婦だったが、何度も繰り返し尋ねて、それが息子が生まれる前の名前だったというのを突き止めた。

息子の話は細部までしっかりしており、カメムラさんだったときは福島でひとり暮らしをしていた男性で畑を作っていたという。

貧しい生活で一人寂しくなくなったが、そのあと神様のもとで「この中から好きな人生を選んで」と言われて、「一生食べ物に困らない人生」を選択したのだという。

まだ幼い息子がペラペラとしゃべるのを聞いて、戸惑いながらも夫婦は「ママを選んでくれたんだ、ありがとう」と息子の話を受け入れ、感謝した。

成長したナツキは、急に耳が聞こえるようになり、今はもう普通に生活できるようになった。そして、「前世」の話はあれほどハッキリ話していたにもかかわらず、話した本人がその内容をすっかり忘れ去っていたのだった。


分娩台の涙


幼少期に発症した心臓病のせいで、出産が難しかった女性のお話。

妊婦の亜希さんは夫と姑さんに壊れ物のように大切にされ、亜希さんの体が心配だから今回は見送ったら・・・と話をしていた。

だが、亜希さんは「お腹の子をなかった子にしたくないんです。どうか産ませてください」と頼む。

それには深い理由があった。

幼いころ、亜希さんは母親から深く愛されて育っていたが、5歳のときに亜希さんが病気になって心臓病になってしまったことで苦しんでいた。

その後、母は交通事故で亡くなってしまう。臨終の床で母親は亜希さんに心臓病のことで謝り、そのせいで子供が産めないかもしれないと告げた。

「本当にごめんなさい」と泣いて謝る母に、亜希さんは「お母さんのせいじゃない。かわいいお嫁さんになって、元気な赤ちゃんを生むから」と約束していたのだった。

大人になって結婚し、「母との約束があるんだ」と亜希さんは子供を生みたいという強い気持ちを持っていた。

出産は成功。元気な女の子を産んだ亜希さんは、目覚めて分娩台で意識を失っていたときに母親がそばにいてくれた、と話す。母が、きっと守ってくれていたのだと・・・

透明なゆりかご の感想


信じられないくらいひどい母親がいるかと思えば、このように子供を何よりも大切にしている母親もいたりで、世の中とは本当にさまざまな思いで満ちています。

生まれてきてくれる新しいすべての命に、母親からの愛情と優しさで祝福してほしい。心から子供を望んでいる家庭のもとで育つ子は、本当に幸せだろうなあと思えます。

「めぐる命」はすごく興味深いお話で、たまにこういう不思議なエピソードってありますよね。

神様から次の人生どうする? みたいに聞かれて自分でどんな人生を選択するのか選べる。そう考えると、今の自分の人生は、生まれる前の自分の選択の結果だったということで「こんなひどい人生なんてもう嫌だ!」なんてのは通らなくなります。

「お金持ち」「有名人」「美男子」「お坊さん」など、カメムライチローさんには選択が豊富でしたが、お腹が空いてなくなっていたので選んだのが「お腹いっぱい食べられる人生」というつつましい人生。でも、ちょっと生まれ変わるの早すぎない!?

わたしなら迷わず「お金持ち」ですかね・・・。お金持ちになる代わりに親から虐待される人生とかは嫌ですけど。選ぶとしたら「まともな両親に愛される人生」かな。うん。あと、100年くらいゆっくり休みたい。

「透明なゆりかご」は本当に深い話ばかりで、沖田×華先生の引き出しの多さに感心します。次の巻も今から楽しみ。

 

 >>「透明なゆりかご」無料試し読み

 

スポンサーリンク